「若いうちは遊べ」ってフレーズ
年上のゲイの人(特に30代後半以降の人)とお酒を飲んだりすると「若いうちは遊んでおいた方がいいよ!」なんてよく言われたりしますが、実際のところどうなんだろうなーって思ってます。
今日は、この「若いうちは遊べ」というフレーズに対して自分が思ってることをグダグダ書きたいと思います。すべて私の所感なので、その点はご了承下さい。
※「ゲイライフ」という言葉は、「自分のゲイらしさを受け入れており、ゲイの友人や恋人などとの交流がある生活」くらいの意味で使っています。
◎「セックス」という意味での「遊び」
自分の体感としては、この意味で使ってる人が大半だと思います。そして、この意味で使っている人は、大きく2つに分類出来るような気がしています。
1つ目のタイプは、若い頃に自分自身も不特定多数の人とセックスしてきたタイプの人。この人たちはさらに、自分の成功体験を根拠に言っているパターンと、自分の過去を自己正当化するために言っているパターンの2種類があるような気がします。
(この文章自体が自己正当化のためだという主張は、甘んじて受け入れる覚悟です笑)
もう一方のタイプは、若い頃に自分の「ゲイらしさ」を受け入れられなくて、20代・30代でゲイライフを謳歌できなかったタイプの人。この人たちは、後悔の念から言っていることがほとんどのような気がします。
これらのタイプの人は、現在の自分の感覚・価値観とはかけ離れているので、正直あまり参考にならないような気がしてしまいます。
なので、自分としては「若いうちからゲイライフを送ってはいたけど、当時は不特定多数の人とセックスはしていなかった。今はそのことを後悔してる」ってタイプの人と会って、話を聞いてみたいなって思います。
◎「経験」という意味での「遊び」
残りの人は「若いうちから広く経験を積め」くらいの意味で、このフレーズを使っているような気がします。
この意味での利用については、自分は同意するところが多くあります。「百聞は一見にしかず」とも言いますし、やはり自分の身体をもって経験するというのは重要だと思います。
その一方で、広い経験のために日々の努力・積み重ねを疎かにしていいのかと言われると、それは賛同出来ません。
経験は人生や人間性に深みを出してくれるものかもしれませんが、あくまで副次的なものだと私は思います。やはり、主となる自分の強み、核となる価値のようなものが一番大切なんじゃないかなと思います。
そして、そのような核になるものは、やはり日頃の努力や積み重ねをなくして成り立つものではないんじゃないかなと思います。
そういうことで、「経験」という魅力的なワードに目をくらまされて、自分にとって最も大切なことを疎かにしないようにしたいです笑
◎「20代」という意味での「若いうち」
このフレーズを使う人の多くは、「若いうち」を「20代」くらいに限定しているような気がします。
そして、この人たちの多くが「20代で人生のピークが訪れて、今の自分はもう衰えている」的な価値観で話してくる気がします。
私の感覚では、この価値観はゲイ界隈にとても蔓延しているような気がします。それはやはり、恋愛至上主義的な価値観に加えて、「若さ」というものに対する恋愛市場価値の高さが影響しているような気がします。
ですが、年上好きの私からすると「若さ=未熟さ」という、どちらかというとマイナス評価になるので、実は一番理解出来ない価値観だったりします笑
人生100年とか言われる時代だし、そんな早々に人生のピークを持ってこなくてもいいんじゃないかなって個人的には思っています。
短期志向になって焦る気持ちも全然分かるけど、自分的には40手前くらいで理想的な大人になれたらなーって思っています。まあ、その理想に向けて日々努力しないといけないんですけど...(堕落してる)
以上、個人的な感想でした!
とりあえず、若いうちにほどほどに経験を積めるように頑張りたいと思います笑
それでは、また。