セックスを介した友人を持てたことがない
どうも、ぱのこめです。
基本的に私は出不精なので、週末は家でグダグダしたり恋人の家に行ってグダグダしたりして過ごしています。
しかし、月に一回くらいの頻度で「土日両方がっつり遊ぶ予定がある週」がやってきます。
先週がその「がっつり遊ぶ週」でした。具体的には、土曜日に大学のセクマイサークルの飲み会、日曜日にゲイの友人たちとボルダリング&リアル脱出ゲームに行ってきました。
おかげでとても楽しい週末を過ごすことが出来たのですが、土曜日の飲み会でメンバーの1人が(個人的に)興味深い話をしていたので、今日はそのことについて書こうと思います。
◎「友達以上恋人未満のセックス関係がうらやましい」
土曜日の飲み会は私の大学のセクマイサークルのメンバーで行ったものなのですが、今回は参加者が4人と少なく、かつ全員がゲイの院生という(大学のセクマイサークルとしては)偏ったメンバー構成だったので、いつもは出来ないような深い(?)内容の話を多くしました。
その中でAさんがした「友達以上恋人未満のセックス関係がうらやましい」という旨の発言を、私はとても興味深いなと思いました。
Aさんは現在博士課程の学生で26歳くらい。ゲイだという自覚が芽生えてから1年弱ほどで、現在は新宿2丁目のゲイバーに積極的に通っているような人物です。
そんな彼が先日ゲイバーに行ったとき、店子の人物からその場にいた常連のお客さんについて「仲の良い友人であり、定期的にセックスをしている」という旨の紹介をされたそうです。
その後も店子さんが自分たちの関係について大っぴらに話す様子を見て、彼もそのような関係性の友人を持ちたいと思ったそうです。(ちなみに彼曰く、その関係性はセフレではないらしい)
この発言を聞いたとき、正直に言うと私は「何を言ってんのか訳が分からない」と思いました。
別に友人・セフレ・恋人を分けて持つことは可能だし、個人的には「友人」と「セックス相手」の役割を1人の人物に担わせる必要性があんまり感じれませんでした。
もちろん、役割を分けてもいいということは逆に一人に担わせてもいいということになるのですが、ただそれらの役割を持った人との関係を得たいだけなら「友人とセックス相手がどっちも欲しい」という発言になると思うので、わざわざ「1人の人物に2つの役割を担わせたい」という発言をした理由は説明できない気がします。
あと、友人とセックスをすると「友達以上」の関係になるという発想が私にはないもので、彼の価値観が透けて見える発言で面白いなって思いました。
飲み会が終わってからも彼の発言が頭に残っていたので、帰りの電車の中でこの発言について考えてみました。
考えてみた結果、彼はもしかしたら
①「友人間でセックスをする」ことをホモソーシャル的な関係の最上位の形であると考えていた(≒つまり、彼の発言を意訳すると「とても親密な関係の友人が欲しい」という意味になる?)
のかもしれないなと思いました。または、
②セックス(または、恋愛関係)を介さないと親密なゲイの友人を持つことが出来ないという考えのようなものを持っていた
のかもしれないなとも思いました。
まあ、他にも「隣の芝が青く見えた」とか「恋人がほしかった」とかいろんな理由が考えられますが、どっちにしろ自分は絶対にしない発言だったのでちょっと面白いなと思いました。
◎セックスを介した友人を持てたことがない
その発言を聞いて、そういえば自分はセックスを介した友人ってものを今までに持ったことが無いな~と思いました。
もちろん友人の厳密な定義なんて出来ないし、定義によってこの話は色々変わってしまうのですが・・・
それでも、「友人=定期的に一緒に遊んだり、食事をしたりする人」だとすると、私の場合はセックス相手が友人になるとか、友人がセックス相手になるみたいな関係性の変化は経験したことがありません。
でも、多分ゲイ界隈だと多くの人が友人とセックス相手の境界が曖昧になる感覚を体験しているんだろうなと思います。 実際、私の周りでもそういう話はいっぱい聞きますし。
なんで自分はそういう相手を持ったことがないのでしょうね?
もちろん自分の性的魅力がないからアプローチされないとか、自分の貞操観念が強くてガードが堅い(実際はそんなことないと思う)とかの理由はあると思います。
あと、恋人が長くいるからセックス相手には困っていない(=友人とわざわざセックスしなくていい)とか、セックスアプローチとか諸々のやり取りが面倒くさくて自分からは全く動かないとかもありそうです。
でもおそらく一番大きな理由は、私が組織を介した友人作りばかりをしているからだと思います。
◎組織を介した友人作りが大好き
実は、私は今まで出会い系アプリなどを介した一対一の出会いというものをほとんどしたことがありませんし、そういうものを介して友人を作れたことがありません。
今ではそこそこゲイの友人もいますが、それらは全て①セクマイサークル、②同人誌即売会、③ブログ(登山サークル)で出会った人たちです。
個人的には、組織を介して出会った人とはノンケ社会で言う一般的な「友人」関係を作りやすいかなって思います。
それは多分、組織を介することで出会う人たちの目的が「恋愛・セックス」とは別のところで共有できるからだと思います。
正直、「ゲイ」なんて漠然としすぎる分類で出会うと、お互いの共通点が「男性を好き」であることにしか見出せなくて、結局恋愛・セックスの関係づくりにいそしむことになってしまうんじゃないかなって思います。
まあ、そういう意味では、出会い系アプリなどは「恋愛・セックス」に目的を置く人にとっては素晴らしいマッチングツールとも言えなくはないですが
でも、やっぱり友人関係を作るには「恋愛・セックス」以外の共通した目的があった方が良いのかなって思います。
そして、共通の目的を持つ人と出会うという意味では、組織を介するというのはすごく簡単で便利な方法だなって思います。
なぜなら組織に参加している人は基本的にその組織のビジョン・目的に共感しているので、半強制的に目的の統一が果たされるからです。
だから、私は組織を介した友人作りが大好きですし、多分これからもそういう関係性がたくさん増えていくんだろうなと思います。
実は、私は組織を介さない友人作りが出来る人にひそかに憧れていたりするのですが・・・
まあ、それこそ「隣の芝は真っ青」的な発想からくる嫉妬のようなものなので、本質的な悩みでは全然ないですね笑
圧倒的な人間的な魅力を持っていたり、容姿、能力、性格などが秀でてる人とか、あとは他人との関係性に数を求める人だと個人間での友人作りも出来るのかもしれません。
でも、私はそういう感じでは全くないですし、そもそもそういう必要に迫られているわけでもないので、大人しく自分に合った方法で友人作りをしていこうと思います。
以上、友人とセックスを中心とした私の人間関係についての話でした。
最後の方は話がぶれましたが、自分の今までの人間関係構築の在り方を客観的に見れた気がするので良かったです。
まあ、こんなに「組織を介した友人作りが好き!」とか言っておきながら、実は私は組織を好きになったことが無い(執着したことがない)という欠陥を抱えているのですが・・・
それについては長くなるので、気が向いたらまた改めて書こうかなって思います。
それでは、また。