ぱのこめの生活

20代のゲイ。主に、日々の生活や趣味などについて書きます。

転職活動が終わりました

どうも、ぱのこめです。

今年の2月から始めた転職活動が無事に終わり、入社前時点では自分の希望に近い転職先を見つけることが出来ました!

今回は記録用に自分の転職活動について振り返りを書こうと思います。

 

転職の動機と希望条件

現在は大阪に本社があるモノづくり系の会社で、グローバル本社のスタッフとして企業グループ全体の業績管理の業務をしています。全世界で複数の事業を展開している会社で売上高も大きいので、各地域・各事業の業績を集約して経営層へレポーティングする役割が必要になっており、その役割を担っている部署に新卒採用で配属されて今年の4月で3年間働きました。

転職の動機は大きく2つあります。

1つ目は、勤務地が私の希望に合っていないということ。大学生の頃から付き合っている恋人が東京に住んでおり、私の実家も関東にあるため、東京勤務を希望して新卒就活をしていました。現職の会社は本社が大阪にあるということはもちろん知っていましたが、全ての選考・入社前イベントが東京で(も)行われており、人事からも東京勤務を希望すれば叶う可能性が高いという話を聞いたので現在の会社に入社しました。しかし、実際に入社してみると、少なくとも私が希望する職種では東京勤務になる可能性は無く、そもそも異動もほとんど出来ない制度になっているため、東京で働くためには転職するしかないという状況でした。

勤務地の不満については就活時点での私の認識が甘かったことも原因の一つですが、実際に社内では関東出身の若手が入社後数年で離職するケースが相次いでおり、正直会社側から騙されたような感覚もあります。大阪での一人暮らしも楽しかったので強く恨んでいるわけではないですが、東京勤務の可能性が無いって分かってたら入社していなかったので、そういう意味では完全にミスマッチだったなと思っています。

2つ目は、現在の業務内容がつまらないということ。入社してから3年間、本社スタッフとして事業現場から遠い位置で業績数値の集計・報告係をやっており、情報はたくさん集まってきて物知りにはなれるけれども、自分が社会に対して何らかの価値を生み出した感覚が無くてやりがいが無いと感じていました。2年目までは小さい事業の管理しか任せてもらえていなかったのですが、昨年4月からは社内でも重要な事業の管理を任せてもらえるようになったので少しは楽しい業務になるかなと期待したのですが、大枠では業務内容が何も変わらず、ルーティン業務もこの3年間でほとんど理解することが出来たのでもう転職して良いかなと思いました。

業務内容については、配属前に希望していた業務とは異なる部署に配属されたので、配属ガチャの失敗と言って良いと思います。また、社内での異動を希望してもほとんど実現しない制度になっているため、業務内容を変えるためには社外に出るしかないという状況になっています。これは会社にとっても社員にとっても不幸なことなので早急に是正したほうが良いと思いますが・・・。ちなみに、私は東京勤務が出来ないということが分かっている時点で現在の会社に残る選択肢は無かったので、異動希望も出していませんでした。

上記2つの不満点を解消するための条件として ①本社が東京かつ勤務地が東京であること、②本社スタッフではなく事業部門のメンバーとして事業管理・戦略立案の業務に携わることが出来ること を掲げて転職市場へ飛び込みました。

 

転職活動のスケジュール

・2月10日(金)

リクルートエージェントとOpen Workに登録。リクルートエージェントを選んだ理由は、半年前に辞めた年の近かった会社の先輩が使っていてオススメされたから。

 

・2月18日(土)

リクルートエージェントの担当者と1回目の面談。1時間弱で自分が持っている転職活動の疑問をぶつけて、担当者の人の経験や考えを教えてもらうことがメイン。担当者によると思うが、私の担当者は全くゴリ押しとかはなくて、「エージェントごとに特徴があるので色々調べてみて決めたら良いと思いますよ~」という感じのスタンスで、転職エージェント業界の業界構造やエージェントの事業モデルの話とかをしてくれた。

ぶっちゃけトークも含めたざっくばらんとした面談だったので私にとってはとても好印象で、この担当者のまま転職活動を進めようと思い、次回の面談予約を設定して終了。次回の面談までの宿題として、転職活動の軸(不満点・動機⇒希望する職務内容・待遇)と転職スケジュールの明確化を進めるように言われる。

 

・2月25日(土)

エージェントの担当者と2回目の面談。転職活動の軸を共有してフィードバックをもらう。この時点で転職活動の軸はある程度固まったので、職務経歴書の書き方を指示されて、2月中に書き直すように指示される。

 

・2月5週目/3月1週目

私の転職活動の軸を基に担当者が求人をレコメンドしてくれるようになったので、求人情報を確認して気に入ったものがあればお気に入り登録をして保持。また、自分でも求人を確認して興味ある求人情報をお気に入り登録しまくる。面談の前日にはお気に入り登録した求人情報の志望順位付け(大きく5段階で分類)して面談の準備完了。

 

・3月4日(土)

エージェントの担当者と3回目の面談。職務経歴書のフィードバック・修正を実施して最終確定。また、志望順位付けしたリストを基に8社の選考を応募。応募数については、担当者より「事業管理・企画職は書類通貨率が10%~20%のため10社は応募しないと受からない可能性が高い」と脅されたため、あまり興味のない求人でもとりあえず応募した。

 

・3月2週目

書類選考8社のうち、4社が合格、1社が不合格となる。また1社からは英語レジュメを要求されて作成。なお、この会社からはこの後何も連絡が何もなかった。英語レジュメを作る良い経験にはなったが、結構時間かかったから連絡ないのは普通にウザい。

週末の土曜日には早速1社の面接をリモートで実施。転職者としては初めての面接だったが、企業側の私に対するスタンスが第二新卒的な扱いだったので、新卒採用の時と同じようなスタンスで臨むことが出来て気持ち的には少し楽だった。

 

・3月3週目

書類選考残り2社のうち、1社が合格となる。また前の週に1次面接を実施した会社から1次面接合格の連絡が届く。

週内には2社の1次面接を実施。うち1社は転職先の会社で人柄が非常に良かったことが印象的。一方、もう1社は超大企業だけど面接官が横柄な態度でムカついたので、1次面接は受かったけどそれ以降の選考を辞退。

なお、これ以降の面接は全て平日の日中に実施。時々18時以降の面接でも対応してくれる会社があったが、多くの会社は平日10時~18時の面接を普通に要求してくるので業務調整が大変だった。なお、私が経験した面接は最終面接以外すべてリモートでの実施。

リクルートエージェントの担当者とは面接の結果が出るたびに面談を実施し、主に2次面接以降のスケジュール調整を相談。また、面接合否の理由を企業側に聞いてフィードバックしてくれるので、これはとても良いと思った。

 

・3月4週目

書類選考残り1社が合格となる。その時点では第一志望の会社だったのでとてもうれしかった!最終的に、書類選考は8社中6社が合格となった。また前の週に1次面接を実施した2社から2次面接合格の連絡が届く。

週内に1社の1次面接を実施。ここらへんで面接の数が多くなりすぎて準備が大変になり、かつ現職の業務がとても忙しくなったのでストレスで体調が悪くなる。また、深夜に起き上がってカレンダーをビリビリに破る、机の上を荒らすなどの夢遊病的な行動を起こすようになる。

 

・3月5週目/4月1週目

前の週に1次面接を実施した会社から2次面接不合格の連絡が届く。エージェントからのフィードバックによると「自ら問題提起を行い、ご自身で解決に向けた仮説を立て、実際に行動し効果検証を行うという一連のサイクルを自発的に推進されたご経験が今回の面接では確認できなかった」とのこと。面接での態度やテクニックなどで解決できるものではないので、不合格理由を受け止めて終了。

週内に2社の1次面接を実施。そのうち1社は第一志望の会社だったが、求人票に載っている業務とは少し異なる業務内容での求人であることが判明し、志望度が揺らぎ始める。書類選考を通過した企業の1次面接が全て終了。

最も早く1次面接を通過した会社の2次面接も実施。志望度が高い会社だったので重点的に準備して臨んだが、面接官(部長)の人柄が微妙で志望度が揺らぎ始める。

全ての会社との1次面接が終了したことで各企業の業務内容や雰囲気が分かるようになり、魅力的に感じる項目と魅力の無い項目が企業ごとに異なっているために判断基準がぐちゃぐちゃになってきて、最後に内定受諾する会社はどうやって決めればよいのかが分からなくなってくる。

 

・4月2週目 前半

一番最初に第一志望にしていた会社から1次面接不合格の連絡が届く。エージェントの担当者から心配の電話が届くが、私自身は志望度が揺らいでいたおかげで全然気にしていなかったので問題なかった。不合格理由は「今までのご経験とスキルが企業側の求めるものと若干異なっており、活かす職務をご提供することが難しいため」とのこと。お互いの最適なマッチングのためにはその方が良いだろうなと納得して終了。

残りの1次面接の結果も出て、最終的な1次面接の結果は6社中4社が合格となった。うち1社は辞退済みで、他1社についても面接で聞いた業務内容・組織体制が私の希望と少しずれていたため辞退を連絡。この時点で2社が最終面接の状態となる。

 

この時点で最終面接まで進んだ2社の比較検討を実施。

2社のうちA社(転職先)は面接官(部長・課長)の人柄がとても良く、業務内容もとても魅力的だが、企業全体で見ると売上高が横ばいの成熟企業で古臭い企業という印象があり、平均的な給与水準も残り1社と比べると低めであることが懸念点。

B社は企業全体で見ると挑戦し続けている成長企業で、平均的な給与水準がとても高いのが魅力的。一方、面接官(部長)の印象が良くなくて、業務内容も想定的に魅力が無い。

この時点の結論としては、人柄が良いとか業務内容が魅力的というのは主観的なもので入社した後にギャップが出る可能性が高いが、事業業績や給与水準は客観的な数値に基づくもので入社後もギャップが少ないため、後者に重きを置いて転職先を決めた方がリスクが少ないと判断して、自分の中ではB社を第一志望とした。

 

・4月2週目 後半

A社の最終面接に行ったところ面接官(役員)の人柄がとても良く、この人についていきたい・この人と一緒に仕事をしたいと思わされてしまった。また、1時間の面接時間のところを1時間半以上対応してもらい、こちらの質問にすべて答えてくれたことも非常に好印象だった。面接の最後には役員から口頭で直接内定を言い渡され、高い給与水準のオファーを出すから入社してほしいと念押しされてフィニッシュ。

面接後は気持ちがとても高ぶっており、これは絶対にA社へ入社するべきだろうなという気持ちが芽生えている一方で、役員が営業出身者だったため、営業トークされているだけで入社後のギャップが大きかったら怖いという思いが膨らんできて、どうしようか悩み始める。

色々考えて、役職者ではない現場担当者との面談を追加で設定してもらい、自分が抱えている疑問点や不安点を率直に聞くことで上記のリスク解消を図ろうという結論に至った。エージェントの担当者へ連絡し、元々予定になかった追加面談の日程調整を進めてもらうことになった。

 

・4月3週目 前半

A社から私の希望を上回る給与水準でのオファーが届く。また、追加の面談を設定してもらい、社内・部内の話を細かく聞くことが出来、覚悟が決まったので内定受諾をA社へ連絡。B社の最終面接は受けることなく転職活動は終了。

 

 

転職活動の感想

・正直、私はとても順調に転職活動が進んだ方だと思うが、それでも体力的・メンタル的に辛いことが多かったので、仕事を続けながら転職活動をするのは大変だなと思った。もし次に転職活動をすることがあったら、面接を並行して進める会社は多くても3社までにした方が良いと思った。

・コロナ禍のおかげでいわゆる大企業ではリモート面接が浸透していて、大阪にいながらリモートで東京の企業の選考を受けられたのはとても助かったし、昔の人は転職活動するの相当大変だっただろうなと思った。最終面接だけはリモートではなく対面という会社が多かったが、正直フルリモートで良いだろと思った。

・転職活動は業務内容と経験のマッチングだけだと思っていたが、新卒採用と同じように「なぜうちの会社を志望するか?」を聞かれることが多くて面倒くさいなと思った。毎回の面接では企業研究・業界研究は最低限行って臨んだが、新卒就活の時のようにたくさん時間があるわけではなく、平日の業務後や休日に準備しないといけないのがとても大変だった。正直、転職活動を舐めていた部分があったので転職活動前は「嫌だったら何回でも転職すれば良いや」という気持ちだったが、転職活動の大変さを知った今では今後の転職回数はなるべく少なくしたいと思っている。

・今回はリクルートエージェントを利用して転職活動を進めたが、もしまた転職することがあったらまた大手エージェントを使うと思う。大手のエージェントを使って感じたメリットは①面接段階である程度のオファー年収や平均残業時間などの情報をもらえる、②面接のフィードバックを通常よりも多くもらうことが出来る(合格の場合も何が評価されたかを教えてくれる)の2点。一方、デメリットはほとんど感じず、強いて言えば、企業とのコミュニケーションが少し遅くなっている気がする程度。エージェントを使うことで日程調整の煩雑さは軽減されるし、獲得できる情報量も増えるので、少なくともよほど酷い担当者に当たらない限り大手エージェントを使って損することは無いと思う。

・一方で、大手エージェントは私が期待していた「人生のコンサルティング」的なことは何もしてくれないし、転職の軸や進むべき道を提示してくれたりもしてくれなかった。大事なことは全部自分で決めて、意思決定しなければならず、選考が進めば進むほどに自分に「寄り添ってくれている感」が薄れていったのは少し残念だと思った。中小エージェントの方が「寄り添ってくれている感」は強いようなので、自分の価値観にあったエージェントを見つけられるのであればそっちも良いかもなと思ったが、探索のコストがかかりすぎるし、自分の性格的には全て自分で決めないと気が済まない人間なのでこれで良かったのだと思う。

 

 

転職活動の振り返りは以上です。

満足できる内容のオファーをもらうことが出来て、かつ自分の納得いくまで情報を収集して内定受諾が出来たので、今時点では今回の転職活動は成功だったと思っています。

もちろん、転職して働き始めたらどうしても入社前の想定とのギャップが出てくるとは思うので、どういうことに自分が不満を感じるのか・どういうことを事前にチェックするべきなのかの理解を深めて、次回の転職に向けて知見を積み上げていこうと思います。

 

それでは、また。