『未来のミライ』の感想
どうも、ぱのこめです。
昨日でテストもレポートも終わり、今日から夏休みになりました!
いままで授業や課題で全然遊べなかった分、夏休みはいっぱい遊ぼうと思い、早速昨日公開されたばかりの映画『未来のミライ』を見てきました!
今日はその感想を書きたいと思います!
※ネタバレはしません。しかし、監督インタビューや宣伝等で触れられている程度の情報は記載します。 なので、全く情報を入れずに見たい人は読まないほうがいいと思います。
◎細田守監督の作品が好き
感想に入る前に少し雑談をしたいと思います。私は今日『未来のミライ』というアニメーション映画を見てきたのですが、実はその監督である細田守さんがすごい好きなんです!
今までに細田守さんが監督をした映画作品は全部見ています。具体的には、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』です。
特に、『時をかける少女』と『サマーウォーズ』は有名なので、見たことある方も多いのではないでしょうか。今週と来週の金曜ロードショーでも放送されますね!
私は小学生の時に『時をかける少女』を見てから、細田守監督のことを好きになりました。夏の爽やかさが前面に押し出された雰囲気ももちろん良いのですが、個人的にタイムリープ系のSFが昔から好きで、『時をかける少女』も特にストーリー面が私の好みにドンピシャでした。
中学生の時に見た『サマーウォーズ』もかなりの衝撃を受けたことを覚えています。当時はまだスマホも普及しておらず、私もガラケーを使っていて「インターネット接続はお金かかるから禁止!」みたいな感じの状況だったので、電脳世界を舞台にしたストーリーは近未来的で面白いと思いました。
あとは、細田守作品は絵がめっちゃ好きです。萌えアニメ系のキャラクターデザインも可愛くてよい点も多いですが、細田守作品の素朴な感じの絵のほうが私の好みに合っている気がします。
以上のように、私は細田守さんのことがすごい好きなので、半年くらい前に新作である『未来のミライ』の情報が解禁されてから公開をずっと楽しみにしていました。
しかし、公開が近づいて映像試写会が行われると、ネット上での映画評価サイトで低いレビューがいくつかつけられるようになりました。公開直前のレーティングは5段階中3.3くらいになっていて、コメントも結構辛辣なものが多かったです。
なので、今日見に行くときも少しモヤモヤしながら、その一方でレビュー通りあまり良い出来ではないことを覚悟しながら見に行ってきました。
◎映画を見た感想
個人的には、とても楽しくて十分メッセージ性もある映画だったと思います。一方で、見終わったときには批判している人の気持ちもわかりました。
今回の作品は、細田監督自身の子育てや家族との体験を基に作られたもので、家族の絆や子供の成長などがテーマに描かれた作品です。
ストーリーとしては、妹が生まれたことで今まで受けていた両親の愛情を奪われたと感じて、妹の存在を素直に受け入れることが出来ない主人公の男の子が、時空を超えた冒険を通して成長し、最終的に妹を受け入れて兄としてのアイデンティティを確立するというものです。
私は、映画中に出てくる子供の細かい動作がとてもリアルで、よく観察して表現したんだろうなと思いました。また、途中に出てくる子供がしそうなくだらない動きや発言でくすくす笑ってしまいました。あとは、両親のやり取りとかもこだわってリアリティを出そうとしているのかなと思いました。
その一方で、ストーリー自体は結構単調というか、わかりやすい起承転結があるわけではないので面白いと思えない人の気持ちもわかります。また、ファンタジー要素に対して納得感を重視する(原理や理由を求める)人は受け入れることが難しいストーリー展開になっているかもしれません。
あとは、主人公が4歳児なので「普通の大人」だったら絶対にやらないような行動をいくつかしたり、ギャーギャー泣きわめいたりします。そういうのが苦手だって声もレビューでは多くあったので、感じ方は人それぞれなんだなと思いました。
そのように色々ネガティブな点はあるのですが、今回の映画で私が一番問題だと思うことは、プロモーションの仕方が悪いことです。
タイトルが「未来のミライ」であることや、プロモーションビデオの作り方などから、『時をかける少女』のような時間を超える冒険活劇を想像してしまうと思います。
しかし、実際は全然そんなことありません。このプロモーションによって客が期待する映画の内容と、実際の映画の内容にギャップが生まれて、それが低評価に繋がっているんじゃないかと思います。
というわけで、私の結論としては
①個人的には面白い映画だった
②冒険活劇を期待しているなら見に行かないほうがいい
③主人公が4歳児であることを忘れず、行動に過剰な合理性を求めない
って感じです。
賛否両論ある映画だとは思うので強くはオススメ出来ませんが、間違った期待を持って見なければ十分面白い作品だとは思います。
もしこれから行こうと思っている人の参考になったら嬉しいです!
それでは、また。